海外旅行中にスマホを盗まれた!

体験談

 

あなたの旅の防犯ヒントに 
実体験レポート
やっておいてよかったこと
やっておくべきだったこと

を紹介しています。

ギリシャ・アテネの繁華街で襲われた!

 

2024年 4月のある日… 17時40分ごろの出来事でした。
日没までにはまだ3時間ほどもあり、日中と変わらない明るさと活気です。

私たちは、シンタグマ広場から伸びる繁華街のいくつもの通りのうち、エルム通りを歩いていました。シンタグマ広場からパナギア・カプリカレア教会をまっすぐに繋ぐ、観光客で賑わう通りで、両脇には店が連なりかなりの人出でした。
すると突然、

1本のしおれかけたバラを手にした15歳くらいの女の子が私の目の前に立ちはだかり、言いました。

「50セントでいいからちょうだい!」

でも私は無視して前へ進もうとしました。これはバラ売りではないと判断したからです。そのしおれたバラは商品ではない、お金を無心しようとしている、さらにはその50セントを出そうとする私の財布のありかを確認するのかも、と瞬時に思いました。その通り、女の子は、前へ進めないようにプリーズ!と乱暴な声で脅しながら私に体当たりし始めました。と、同時に後ろからと左から同じ位の歳の子供たちがプリーズプリーズと怒鳴りながらぶつかってきました

連れがやめろ!と言って、その子供たちの腕を掴んで私から引き離し、ようやく私は前に進むことができました。

この間、たった10秒の出来事でした。

嫌な予感がして、ウェストポーチに手を当てると、ファスナーが空いていて、iPhoneは無くなっていました。ウェストポーチは上着の下に隠していたのに!

やられた!

心のさけび

子供と思って油断した!一括りにしたくないけど、噂の「ジプシー」…

私は思わず追いかけ、連れはその瞬間に、彼のiPhoneで私のスマホを紛失モードにしました。

 

私達はすぐに追い付きましたが、その集団は10人以上になっていて、彼らは逃げながら、

俺らじゃねえ、知るか!と言いながらどんどん人気のない通りに進んでいったので、身の危険を感じ、諦めて警察に向かうことにしました。

心のさけび

追いかけちゃダメ!たとえ犯人が分かっても自分達だけで対処するのは危険!と警告されている…

あの時サウンドを鳴らしても音が鳴らなかったのはなぜだ、と連れは今も悔しがりますが、私のiPhoneのありかは明らかにその集団の中でした。

路地に入ったところの店の店主が、何事かと出てきたので、

携帯電話を盗まれた!警察を呼んで欲しい!と願いましたが彼女は冷たく「気をつけないと…気をつけなさいよ!」と言うだけで店に入って行ってしまいました。

「探す」アプリの位置情報で私のiPhoneはどんどん遠くなっていきます。犯行集団の背中を悔しく見返りながら、一刻も早く警察に行こう!と思いました。

心のさけび

本当はこの時、後ろ姿だけでも写真を撮れたね…

あらかじめ、1571番がアテネのツーリストポリスの電話番号だと覚えていました。連れがそこにかけましたが、ローミング回線のせいなのか、つながりません。

焦る私達は、タバコを吸いに店の外に出てきた人が目に止まったので1571番に電話をかけてもらえないかとお願いしました。

 

心のさけび
 

ツーリストポリスの電話番号を暗記していた、まではよかったのだけど…

彼女はすぐに察して、私達の状況を電話先に説明してくれました。

警察官がいる最寄りの場所までとりあえず行って!  その後はツーリストポリスで手続きすることになるそうよ

と急いで教えてくれました。

「ご親切本当にありがとうございます!」言いながら走りました。

心のさけび

優しい現地の方もいる、というかそれが本来のアテネなのに…

5分ほどのところで二人組の警察官を見つけました。連れのiPhoneの追跡画面を見せて、私のiPhoneのある場所を知らせたところ、遠隔で別の警察官をその場所まで派遣してくれました。

「落ち着いて、きっと探し出せる!」と言ってくれましたが、相変わらず私のiPhoneからのサウンドは鳴らないようで、現在地も更新されなくなっていました。30分ほどの間、遠隔で通信しながら犯人を特定しようと奮闘してくれましたが、とうとう警察官達も諦め、ツーリストポリスへ行って紛失届をもらうより仕方なさそうだ、と言いました。

街の警察の方々のご協力に感謝して、



心のさけび

この時点でSIMの緊急停止の電話した方がよかったね

ツーリストポリスに行けば何か手立てはあるかも、と最後の望みと共にそのまま15分ほどのところにあるツーリストポリスへ急ぎました

ところが、ツーリストポリスでは、「海外旅行保険には入ってきたか?」とまず聞かれ、Yesと答えると、指示された通りにCertificate of loss(盗難でもこれだと言われた紛失届)の申請書に記入し、それにスタンプ押してもらっただけで、これがオフィシャルな書類です、保険会社に出せるから、と言われて帰されました。

緊張と落胆とで、宿まで帰るのがやっとでした。

 



心のさけび

 

宿に帰りついても急いでやらなければならないことは山ほど

今回は連れがいたので、「iPhoneを探す」アプリで紛失モードにしてもらったため、

まず、腹ごしらえをしてから取りかかる余裕がありましたが、

そうでない場合、クレジットカードを止めるのと同じ勢いで以下の緊急対応が必要です。

次の投稿で詳しく説明していきますが、最後に、やっておいてよかった不幸中の幸いをまとめると

連れと位置情報を共有していた
 
ツーリストポリスの電話番号を暗記していた
中でも、次回からも絶対に外せないと思ったのは、
海外旅行保険に入っていた

ことです。

また、

配車アプリUberに登録していた

ので、タクシーで不正をされる二次被害の心配なく宿に帰りつきました。海外旅行に配車アプリは絶対おすすめです!

 

逆に、やっておけばよかったと後悔した点は、

ウエストポーチは斜めがけにして小脇に挟んでおけばよかった

 

これに尽きるのですが、その他にも、

 

真っ先にSIM停止をするべきだった!

 

ことで、盗まれた直後から、宿で停止手続きをするまでの短い間に通話利用され、ローミング代金のため高額になっていました。



心のさけび

 

SIM紛失のせいで被害が大きくなったのは痛恨の極み
普段から、
SIMにPINコードを設定しておけばよかった!

 

と後悔先に立たず。または、

 

ローミングではなく、トラベルSIMに差し替えておけばよかった!

とも思います。



心のさけび

 

ローミングはとても便利だけど、やはり、海外旅行先では旅行者用のSIMを入手するなりしておけば労力がかなり減った
モバイルバッテリーを持っていた方がよかった!

重いと思って持っていかなかったのですが、盗難スマホの位置情報をつけっぱなしにしていた連れのスマホのバッテリーが切れないか、ヒヤヒヤしました。

 

そして、究極は、

 

スマホは旅行用に”二台目”を作って持ってきていればよかった!

ことです。

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